雑文

№29 バイトと洗濯(『柔軟剤』に想う)

休日の朝。 大学四年の二男が、6時前だというのに、何やらごそごそと身支度をはじめている。 普段は、午前中いっぱい寝ているくせに。 先般、ようやく就職の目処が付いた二男。 希望していた職場にようやく滑り込めた様子。 自分で納得のいく結果であれ...
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№28 AIと音声アプリ(フジファブリック『若者のすべて』)

高校生の長女が、私がブログで何を書いているのか、少し気にしている。 自分達の日常が、話しのタネにされていると知ったら、どう思うだろう。 もしかしたら、書かれたくない話もあるのだろうか。 そもそも彼女たちの話題を持ち出してまで組み立てようとす...
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№27 兄妹喧嘩(ヒゲダン『Subtittle』に想う)

Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)の「Subtittle(サブタイトル)」という曲。 前々から気になってはいた。 MV(ミュージックビデオ)を断片的に見る限りでは、また泣かされそうな気配。 以前「I LOVE(アイ...
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№26 ジェームスとパウル・クレー(パット・メセニー『オフ・ランプ』)

パット・メセニー・グループに「ついておいで」という曲がある。 原題は Aer You Going With Me? この曲と共に、いったいどれだけの眠れない夜を越えてきたか数え切れない。 昂ぶった気持ちを落ち着かせるためであったり、痛みを耐...
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№25 せきれい(椎名誠『雨がやんだら』)

夕飯の買い物袋を両手にさげ、スーパーから家に戻る道すがら。 路上駐車しているSUVの車の高い屋根の上。 ひょっこり、小さな鳥が顔を出した。 かなり近いが、飛び立つでもなく、人懐こいような仕草でこちらを気にしている。 細いくちばし、まだらなグ...
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№24 国保と「小さな村の物語」(BS日テレ『小さな村の物語イタリア』)

その日は朝から雨だった。 平日に取った休みの一日。 普段は自転車で通学している娘を、たまには、と車で高校まで送り届けた。 車なら10分程度。近い。 ワンオペの我が家であるから、雨の日雪の日、急に車を出してあげるというわけにはいかない。 あく...
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№23 天声人語と死刑囚(ドストエフスキー『罪と罰』)

このブログの文章の一つのお手本は朝日新聞の「天声人語」だと思っている。 日課として、毎朝、複数の新聞にざっと目を通す。 近年、コラムまで読むことはないが、ある日の「天声人語」には、ふと目が留まった。 「死刑執行の告知を当日に行う現在の運用は...