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○ねこプロ 「100万回生きたねこプロジェクト」(略称:100ねこプロジェクト)
時間を自分の手に取り戻すため転職に向けて準備を進める個人的なプロジェクト
https://hesononai-blog.com/category/category/neko-pro/

○ちちプロ 「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙プロジェクト」
(略称:父からの手紙プロジェクト)
子供達へ仕事や社会の理屈などを伝えようとする個人的なプロジェクト
https://hesononai-blog.com/category/category/chichi-pro/

○ちえプロ 「高村光太郎「智恵子抄」プロジェクト」(略称:智恵子さんプロジェクト)
妻の生前の様子をまだ見ぬ子孫達まで届けようとする個人的なプロジェクト
https://hesononai-blog.com/category/category/chie-pro/

○のりプロ 「サザエさん海にちなんだ名前プロジェクト」(略称:のりすけさんプロジェクト)
施設に入っている母(海苔子:仮名)の様子を中心に過去の記憶を辿る個人的なプロジェクト
https://hesononai-blog.com/category/category/nori-pro/

ちえプロ

№51 光の中の細雪(トルストイ『光あるうち光の中を歩め』)

一日の仕事を終え、職場を出る。帰りのバス停へと向かう。この時期の、その時間帯。日は落ち、すっかり辺りは暗くなっている。微かに明るさの残る、深く濃い赤紫の曇り空。見上げると、ちらちらと細かい雪が降っている。風があるのだろう。早いテンポで雪片が...
ちえプロ

№50 指輪と七雪(新沼謙治『津軽恋女』に想う)

その日、家を出るのが、少し遅くなってしまった。ちらちらと雪が舞っている、肌寒い朝。急ぎ足でいつものバス停へと向かう。歩きながら、財布をもって出たか、ハンカチはあるか。半ば無意識にポケットの上から触って確かめる。右手の手袋をはめ、次に左手をは...
ねこプロ

№49 かにともも(赤松利市『藻屑蟹』)

朝の出勤時。職場のある八階まで。朝だけは階段で登るようにしている。一応、健康維持のため。早朝の、その時間帯。外部委託の清掃員の人達も、階段の踊り場などを使いながら、作業をはじめる準備をしている。床を水拭きするためのモップを、ところどころ立て...
のりプロ

№48 読書感想文(太宰治『津軽』に想う)

このとことろ、県内の市町村を巡る、という仕事を断続的に行っている。その日も朝早く、外に出た。どんよりとした曇り空。職場のワンボックスカーの、後部座席の窓から、流れ去る風景に目をやる。この時期恒例となっている、市町村役場を訪問して、意見交換を...
ちちプロ

№47 千と千尋とサンショウウオ(井伏鱒二『山椒魚』)

ネットで調べ物をしていた時のこと。こんな質問箱のやり取りに目が留まった。「千と千尋の神隠し」をまた見た。4回目である。しかし、まったく意味が分からない。オクサレ様は、帰るとき、どうして「よきかな」と言ったの?カオナシって何者?最後にこちらの...
ちえプロ

№46 「ほにほに」と「こじこじ」(さくらももこ『コジコジ』に想う)

朝の通勤のバスの中。家の手伝いを、一つお願いした私のLINEに、長女からこんなスタンプが返ってきた。アニメのキャラクターの「コジコジ」が、きりりとした表情で親指を立てて「ぐっ」。へー、まだ「コジコジ」のスタンプなども出回っているのか。微妙に...
ちちプロ

№45 アンコンシャスバイアスの歯車(芥川龍之介『歯車』に想う)

ある朝、職場で。こんな様子が目にとまった。若手の男性職員が、打ち合わせテーブルの上の、その日の各社の新聞を畳んで整理している。続けて、前日の新聞を、それぞれのホルダーへと綴り直す作業。そうか、N子さんが病気休暇で、しばらく休んでいるからだ。...
ちちプロ

№44 サンタと入試面接(『クリスマス』に想う)

ひと月ほど前の土曜日の早朝。ふと気が付くと、廊下の奥のドアの前に、長女がぬっと立っていた。ボサボサの長い髪。今、起きたばかりなのだろう。なぜだか満面の笑みである。こちらを見たまま、動かない。つい、声が出た。「何だ、何だ。どうした、どうした?...
ねこプロ

№43 ブログとは何か(畑正憲『ムツゴロウの放浪記』)

少し前のテレビのクイズ番組。こんな問題が出た。「ブログって何の略?」若いタレントの答えはこう。それは、ウェブ、ログ。正解である。「ウェブ」、即ちインターネット上の情報を閲覧できるようにするシステム。「ログ」、即ちコンピューター上の記録。つま...
ちちプロ

№42 谷川俊太郎の宇宙(谷川俊太郎『旅』)

その日の朝の新聞各紙。不思議なくらいに沢山の、谷川俊太郎さんの記事だった。朝日新聞の「天声人語」。案の定、谷川さんの話題である。「天声人語」らしく、谷川さんと、詩人のねじめ正一さんが、即興漫才をしていたのを見たことがあるという、ちょっと意外...