雑文

№2 桜の花の向こうには(梶井基次郎『桜の樹の下には』)

毎朝の出勤時、バス停まで向かう途中の道の両側に大きな二本の桜の木がある。 それぞれ10m近いだろうか。 毎日、何かしら目に入り幾分見上げながら通り過ぎる形になる。 向かって右手の桜は酒屋の駐車場と公道の境目付近にあり、左手の桜はアパートの駐...
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№1 始まりは夢十夜ふうに(北杜夫『へそのない本』)

夢を見た。 日曜未明、まだ暗い明け方。 年相応で仕方がないのかあるいは日々のストレスか、ここ数年いわゆる早朝覚醒に苦しんでいる。 疲労が残っているのに、深夜たびたび目覚めては、その後眠れなくなる。 何度目かのトイレに起きたあと、もう少し寝て...