のりプロ

○のりプロ 「サザエさん海にちなんだ名前プロジェクト」(略称:のりすけさんプロジェクト)
施設に入っている母(海苔子:仮名)の様子を中心に過去の記憶を辿る個人的なプロジェクト

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№112 秋天【その3】(キャノンボール・アダレイ『枯葉』)

それで、私は、その古い屋敷のために、何ができるのか、どうすべきなのか。その後も、ずっと考えていた。私としては、実は、その石碑を建てた、学者の仕事に興味がわいている。その学者自体が、ある種の歴史上の人物なのだ。それだけ大きな仕事をしている。そ...
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№111 秋天【その2】(ビル・エヴァンス『枯葉』)

あることに気が付いた。目にとまったのは、敷地の出口、農道との境目の角に刺してある「杭」。そういえば、こんなものがあったな、と思い出したのだ。写真を撮っておこうと、停車して、車を降りた。屋敷から、公道に出るまで、まだ数十メートル農道が続いてい...
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№110 秋天【その1】(チェット・ベイカー『枯葉』)

休日の朝。暫くぶりに、よく晴れた。随分と長い間、曇り空が続いた。全国的には、激しい雨も降った。被害の出た地域も多い。我が家では、長女が熱を出し、数日、寝込んでいた。食事の都度、うどんや果物などを、お盆に乗せて、長女の部屋まで運ぶ、ということ...
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№105 南天とマルハナバチ(養老孟司『バカの壁』)

事務所として使っている一軒家。玄関横に、『南天』(なんてん)の木がある。亡くなった、私の両親が、植えたものだ。南天は、庭木によく使われる、常緑の低木樹。我が家でも、人の背丈くらいまで、細い幹が、密集して、立ち上がっている。この形状を、「株立...
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№102 カリプソ(ソニー・ロリンズ『The Everywhere Calypso』)

夕方、車を運転していた時のこと。付けたFMラジオから、ソニー・ロリンズの曲が流れてきた。最近亡くなった、という話しは聞いていた。きっと、追悼番組、なのだろう。昔、ジャズを聴き始めた頃、始めに好きになったのは、そのテナーサックス奏者の、ソニー...
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№100 オオツキ(ジョン・コルトレーン『My Favorite Things』)

私の住むまちから、100キロほど南。I市は、私の母親の、実家があった、まちである。「実家があったまち」と、過去形にするべきか、今、微妙な状況になっている。旧家に、一人暮らしていた叔母が、昨年、亡くなってしまったからだ。母親が高校まで過ごした...
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№99 雀と野良猫(夏目漱石『吾輩は猫である』)

このところ昔買った、夏目漱石の文庫本を引っ張り出して、読んでいる。学生の頃、定期的に、漱石の文章が読みたくなった時期がある。文庫本を一つ読み終えて暫くすると、また何か読みたくなった。簡潔な文章の調子だとか、ユーモア、或いは会話の雰囲気に、ち...
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№85 寄付(映画『ゴースト/ニューヨークの幻』)

父親が亡くなって、まもなく5年になる。私が、事務所として使い始めた、かつて父親が暮らしていたこの家。時々、思い出したように、父親あての郵便物が届く。必要な方面へ、連絡は済ませてある。それでも届くのは、通信販売の案内などの、義理のないものだけ...
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№79 繰り出し位牌(釈徹宗『法然親鸞一遍』に想う)

母親の49日の法要を終え、1週間ほどが過ぎた。午後、一人、墓へ向かった。そのとき供えた、花の様子が気になったからだ。案の定、数日前の大雨の名残で、ステンレス製の花立ては、濁った水で一杯になっていた。強い日差しの中、花も既に、茶色く痛んでいた...
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№78 緑茶の入れ方(ジョン・デューイ『哲学の改造』)

今年も、暑い夏になった。寝苦しい夜が続いている。エアコンと扇風機のタイマーをセットして眠りにつくのだが、僅かな電気代を気にして設定時間をケチるので、結局、タイマーが切れた後、寝苦しくて目が覚めてしまう。そんな繰り返し、となっている。ある夜。...
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